・・・「金田充夫の世界展」が、ギャラリー彩で開催されましたので紹介します。
大府市の陶芸家、金田氏の卒寿を記念しての展示会を観賞、興味津々たる思いで記事を掲載しました。
金田充夫の世界展
ギャラリー彩
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- 開催期間:2024/3/13~22
- 開催場所:名古屋市中区錦三丁目25-12、AYA栄ビル。
- アクセス:名古屋市地下鉄栄駅、6番出口前。
- 開館時間:AM11:00~PM6:00(最終日PM4:00まで)。
- 休館日:月曜日、第2・4土~翌火曜日。
作品紹介
陶器
曜変茶碗(紅葉)
2016年、先進12か国からなる国際芸術評議会監修の初めての世界芸術遺産百科事典に掲載。
世界の国を対象に、芸術文化の先進国の有史以来の歴史のなかから真に重要な芸術家先鋭が選抜され、
そのうち144名の重要作品が掲載されたが、陶芸では唯一金田充夫の作品が掲載されました。
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下記の「その他欄、新聞記事」に作者と共に撮影されています。
曜変茶碗(四季)
曜変茶碗(四季)は左上春・右上夏・右下秋・左下冬となっています。
茶碗で四季を表わすとは、卓越のした力量の作家ならでは技であると感じさせます。
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国内外入選作品
国内外入選作(2010年頃から2023年までの入選作32点)の一部掲載します。
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水彩画
・・・水彩画も展示してあります。ブログでは一部掲載します。
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書作品
・・・芸術のレパートリーは書にも及び、紙・板への書が展示されていますます。
書の文言は金田氏の作、文才も兼ね備えたマルチタレント。ブログでは一部掲載します。
紙
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板
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その他
・・・世界芸術遺産百科事典に掲載された「曜変紅葉茶碗 七彩」を手に持つ新聞記事を紹介します。
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新聞記事
一つの釉薬で7色の妙技
一つの釉薬で赤や黄、緑など7色を発色できる焼き物の技術保持者である大府市の陶芸家、
金田充夫さん(89)の個展が、中区錦3のギャラリー彩で開かれている。
技術者だった金田さんは1976年に陶芸に転向。染色で培った科学知識を基に、一つの釉薬で7色を同時に出せる技を確立した。
2016年には国際芸術評議会監修による世界芸術遺産百科事典にプロフィルとともに掲載。
作品「曜変紅葉茶碗 七彩」が写真で紹介された。その釉薬には、セレン赤と呼ばれる顔料を使う。
ただ、美しい発色は、焼成温度が低い楽焼や一度焼いた後の上絵付では可能だが、
1200度ほどで焼く通常の焼き物では、顔料が蒸発してしまい難しかった。
金田さんは、顔料の保護膜となるよう、低温度で融ける釉薬を上掛けする方法を考案。
さらに、焼成中に還元、酸化状態を組み合わせることで、
赤だけでなく緑、黄など複雑な色彩、景色を呈する手法を編み出した。
個展は卒寿を迎えた記念にと企画した。「曜変紅葉茶碗 七彩」をはじめ国内外のコンクールでの受賞作品19点と、
春夏秋冬をそれぞれに表した「曜変茶椀四季」の4作品など、
10年ごろからから昨年までに制作した代表作32点を出展。
他に水彩画、書作品19点も展示した。金田さんは受賞作をこれだけ一堂に並べて披露するのは初めて。
一つの釉薬で7色を出す技をご覧いただきたい」と話した。(2024/3/19日、中日新聞)。
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プロフィール・主な画歴
- 1934年 愛知県生まれ。
- 1976年 染色技術者から陶芸に転身。
- 2013年 現代工芸作家大賞。
- 2013年 マルタ騎士芸術大賞。
- 2014年 国際美術評論家大賞。
- 2015年 エトワール芸術大賞。
- 2016年 世界芸術遺産作家に選定される。
- 2018年 ウイーン・シェーンブルン国際芸術賞。
- 2021年 グランパレ・アートアカデミー賞。
- その他、国内外多数受賞。
金田充夫の世界展のまとめ
・・・卒寿記念で個展を開くこと自体がすごいことで、 まず作品制作意欲があっても肉体的に可能であるか。
精神と肉体の双方がそろっても、作家の置かれた環境も整っていなければなりません。
金田氏の陶芸を主に、絵画・書作品など多岐に渡る芸術活動には、ただ驚くばかりです。
書の文言も金田氏の作であり、文才も兼ね備えたマルチタレント発見の感でした。
自問しながら「ギャラリー彩」を後にしました。最後まで読んでいただきありがとうございました。