アート

洋画・版画・彫刻、芸術家三兄弟による「三人展」。

 

写真:洋画・版画・彫刻「三人展」の案内状。豊田市民文化会館。

 

・・・洋画・版画・彫刻とジャンルを別にする芸術家三兄弟の彼らは、数年前から「三人展」を開きたい思いはありました。

「三人展」の企画は、コロナ禍で実現しないうちに残念ながら、2020年12月に長兄の石川隆雄氏が逝去されました。

よって今回、同氏の遺作展を兼ね、三兄弟の地元である豊田市市民文化センター施設内の豊田市民文化会館で芸術家三兄弟による「三人展」を開催することとなりました。

洋画・版画・彫刻、芸術家三兄弟による「三人展」

写真:豊田市民文化センター全景、右側建物が文化会館。

豊田市市民文化会館 展示室B、(2022/7/20~7/24)

・・・洋画・石川隆雄氏(故)、版画・石川敦之氏、彫刻・石川邦義氏とジャンルを別にする芸術家三兄弟による「三人展」を展示作品とともに掲載します。

 

写真:豊田市市民文化会館、展示室B。

 

洋画・石川隆雄氏(故人)

・・・残念ながら、石川隆雄氏は、2020年12月(享年85才)に逝去され今回は遺作展となりました。

写真:石川隆雄氏のプロフィール。

 

石川隆雄氏プロフィール、概要

同氏は1935年、豊田市に生まれました。

1984年第1回中部春陽会に初出品後、長年にわたり春陽会絵画部門でご活躍されました。

その間、春陽会での受賞数々の個展開催豊田市美術館市民ギャラリーでの展示など多方面に絵画活動をなさいました。

80才を超えてからも個展を開くなど絵画活動は精力的に続けられましたが、2020年12月ご逝去されました。

享年85才の充実した芸術家人生を送られました(合掌)。

写真:展示会場、左側壁面。

 

写真:展示会場、正面壁。

 

写真:春陽会展作品、モロッコの人々。

 

版画・石川敦之氏

・・・国内外の建築物を題材とした独特の表現力で根強いファンを持っています(愛知芸術文化センターの計画・建設に携わった建築士)。

現在、国画会版画部にて活躍中です。朝日カルチャーセンター木版画教室に在籍中です。

当方も同カルチャーセンター木版画教室のメンバーです。メンバー同士、木版画作品交換会などでお互い刺激し合っています。

写真:展示会場、右側壁

 

写真:展示会場、出口側壁面

 

写真:ポルトの眺望。

 

写真:オビドスの街並。

 

写真:ご夫妻、版画作品を前に(1)。

 

写真:ご夫妻、版画作品を前に(2)。

 

彫刻・石川邦義氏

・・・独特の感性で既成概念にとらわれない作品からは、「豊かな表現力」「自由な温かさ」を感じます。

 

写真:海への愛を感じる作品群、左の人魚?のような下半身が印象的。

 

写真:リアルな表現、食べないで!落花生も作品です。

 

写真:ピーン立った、猫の尻尾がいいですね。

 

写真:作品のボリューム感に何故か安心します。

 

写真:(左)彫刻・石川邦義氏、(右)版画・石川敦之氏。

 

洋画・版画・彫刻、芸術家三兄弟による「三人展」のまとめ

・・・コロナ禍など事情を含め、今回の三人展が長兄の遺作展を兼ねる形で実現することとなり、本当に良かったと思います。

今回の洋画・版画・彫刻とジャンルを別にする芸術家三兄弟による「三人展」の開催は、必然的な出来事と感じました。

欲を言わせてもらうなら、洋画・版画・彫刻の芸術家三兄弟による「三人展」が以前からもっと開催されていたら良かったのにと思われるほどでした。

世界広しと言えども、三兄弟が洋画・版画・彫刻とバランスよくジャンル別に作品を展開できる展示会はまずないでしょう。

願わくは、三兄弟そろっての三人展が理想だったでしょう。

しかし、亡き長兄の洋画作品を囲むように配置された版画・彫刻作品群を鑑賞して思う事は、

作品の根底に流れる芸術でつながった兄弟愛、そして芸術作品を通して感じる強い絆でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。