・・・数年前から、水彩連盟展の案内状を頂き毎年楽しく鑑賞させていただいています。
一昨年コロナ禍で第79回展が、残念ながら中止となりましたが、今年は例年通り第81回が無事開催となりました。
受付窓口で、出品者一覧表と「水脈」第79回水彩連盟展(中止)号を頂きました。(2020.11.20日、発行:水彩連盟)。
「水脈」から、作家としてコロナ禍で作品を見せ合う機会が奪われ、コミニケーションが壊れかかっている無念さが読み取れました。
水彩連盟展・二元展・日本現代工芸美術展の順に記載しました。
当ブログが、作品鑑賞に少しでもお役に立てば幸いです。
第81回 水彩連盟展、作品紹介
会員作品
尾中真理
坂本冴子 写真:時の記憶
遠山治代 写真:私説風神雷神図
岡 圭子(故)写真:夏の終わりⅡ
文部大臣賞
三谷綾子 写真:Ruin-夢の浮橋
東京都知事賞
村上真由美 写真:パスワード
SOMPO美術鑑賞
石垣 渉 写真:北国 雪の轍
春日部たすく賞
竹津 昇 写真:屋根裏
準会員賞
鷹羽孝昌 写真:終末・最期の咆哮
準会員優秀賞
園田ゆかり 写真:共存2022-2
天野春日 写真:不確かなものⅠ
準会員奨励賞
髙木房枝 写真:刻むⅠ
谷口裕子 写真:Restart
西谷幸子 写真:Terra 2022 Ⅱ
奨励賞
清水 洋 写真:収穫の後
鈴木喜雄 写真:道すがら
会員推挙
高橋宜子 写真:予兆(Ⅱ)
準会員推挙
大出義雄 写真:寄りそう
堀 伸子 写真:奏Ⅱ
藤田美智子 写真:また、あの場所へ
小木曽八重子 写真:カーポ市場
杉浦敬子 写真:心もよう
第61回 二元展、作品紹介
・・・二元展の特徴は、油彩画・日本画・水彩画・アクリル画・パステル画・版画・ミクストメディアの絵画の展示にあります。
第61回巡回展は、兵庫県立美術館八王子分館→愛知県美術館→東京都美術館の順で開催されます。
では、愛知県美術館で開催された第61回二元展の作品展です。
内閣総理大臣賞
山中芳子 写真:断崖の集落
文部科学大臣賞
尾形方良一 写真:池辺
博尊賞
金谷章成 写真:沈黙の音楽
長柄丈雄 写真:自然と人間
桂冠賞
藪野久美子 写真:Hope
紫薫賞
土田啓子写真:confusion
東海テレビ賞
高橋トク写真 :カッパドキアの夕暮れ
中日賞
福井康雄 写真:寛ぎのひととき
ササベ賞
伊藤誠良 写真:昨日行き列車
青柳堂賞
中川仁志 写真:山の印象
Dアート賞
木村幸子 写真:RAFUⅠ
アートエキスプレス賞
井藤郁雄 写真:ある休日
第60回 日本現代工芸美術展、作品紹介
・・・第60回、日本現代美術展東海展が愛知県美術館ギャラリーで開催されました。
なお当ブログでは、全種類の作品は記載されておりません。染色・七宝・漆・陶磁の一部です。ご了承いただければ幸いです。
現代工芸本会員賞
多々内郁子【染色】
・・・手間と時間が掛かる友禅染の糸目技法を多用し、重ね色が混じること無く染め上げられています。
写真:時の行方
糸目
模様の輪郭にある白い線のような糊で防染した部分。
江戸中期、扇絵師の宮崎友禅が「防染」の技法を発展させたもの。
- 真糊:水溶性の真糊は、溶けて生地に浸透するので柔らかなラインの表現に適しています。
- ゴム糊:輪郭がピチッと仕上がり、細やかな作業に適しています。又、大胆な構図にも適した清々しいタッチが特徴です。
現代工芸賞
山村倫代【七宝】
・・・人々が受け継がれてきた想いや祈りの連鎖をアンモナイトというモチーフで表現しています。
現代工芸新人賞
榊原幸代【染色】
・・・ロウで壁を作って友禅染を使い色を置き染めている。精力的でパワーを感じます。
NHK会長賞
菊池房子【七宝】
・・・七宝の技に 巧みに金属素材を用いて制作された、美しい作品です。
東京都知事賞
武田 司【漆】
・・・重なった落ち葉、その中に佇む蝶や昆虫も、そして水の滴り落ちる様も緻蜜に構成されています。
陶磁部門
近藤 学
象嵌
素地に模様を刻んで、金・銀・赤銅・四分一などをはめ込む技法。
四分一:銅に対して銀を4対1の割合で配合した地金。
水彩連盟展・二元展・日本現代工芸美術展のまとめ
水彩連盟展
水彩連盟は、主にアクリルを中心とした水彩絵の具での表現の方法を追及しています。
二元展
二元展は、あらゆるペイントを使った多様な表現の追及を求め活躍中です。
日本現代工芸美術展
日本現代工芸美術展は、工芸での美術表現を志す作家の団体です。
伝統的な工芸技法を駆使し様々な工芸素材を用い、新たな創造を目指しています。
それぞれの団体に属する作家さんの新たな概念を生み出す挑戦とエネルギーを感じます。
コロナ禍の状況でも「今」という時代を吸収し作家のたえざるエネルギーと努力に敬服します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。