・・・15年ほど前、大黒屋画廊で開催の木版画グループ展に、大柄の外国人が来廊しました。
芳名録の記入に苦労していましたので、英語でいいよと話しかけたのが彼との最初の出会いでした。
彼の名は、ジェームズ・F・ゴーダー。イギリス人で、国連関係(地域開発名古屋)の仕事で40年前に来日しました。
この度、彼から個展開催の案内が届きましたので、展示作品を紹介したいと思います。
水彩画・ペン画、ジェームズ・F・ゴーダー、個展
来日から個展に至るまで
・・・実は彼はアート&デザインの教育に関する学位を持っています。
来日以来、各地に点在する古民家の佇まいに心を惹かれました。
しかし日々、立替え・開発あるいは朽ちてゆく多くの古民家に憂いを抱きました。
来日以来、日本各地の古民家を訪ね歩き、水彩画・ペン画でえがく日々を続けています。
そして現在、古民家を水彩画・ペン画で描く芸術活動がライフワークとなっています。
個展の作品紹介、ギャラリーnani
所在:ギャラリー朝日銀座商店街
ギャラリー全容
写真:入り口正面から。
開催期間(2022/9/3~9/25)
・・・瀬戸祭りと重なった9月10~11日の二日間はは、来廊者800人と大盛況でした。
知多半島シリーズ
・・・知多半島にも古民家が点在しています。古民家を探すには、自転車が一番との事でした。
知多半島シリーズ50番”農家・野間”
知多半島シリーズ150番”裏通りの家・内海”。
知多半島シリーズ135番”内海倉”
知多半島シリーズ152番”田舎のふうけい・内海”
知多半島シリーズ125番”裏通り・内海”
知多半島シリーズ142番”小さな倉・内海”
知多半島シリーズ149番”2棟蔵・上野間”
知多半島シリーズ133番”小屋・内海”
知多半島シリーズ132番”家と蔵・東内海”
ハガキなどのグッズ
封筒とハガキのセット
その1.
その2.
ハガキ
その1.
その2.
出版物(知多半島100景)
・・・2005~16年の間、古民家に魅せられて描いた、水彩画・ペン画による知多半島100景の集大成です。
前述しましたが、古民家探しには自転車が一番。天気のいい日に、朝早くから夕方まで出かけます。
まさに、芸術活動10年超の結晶です。
不思議な作品
・・・左側展示壁の奥に、不思議な展示作品がありました。
・・・あれ~変わった作品だ!と思わずキャプションを確認しました。
キャプション内容
キャプション実物
<English>
I have suffered from modern parlance is “experienced” tinnitus for decades.
A screaming whistling noise inside my head needs various diversions.
By deeply concentrating on painting intricate designs like these, a measure of peace can be achieved.
It is a kind of ~ MEDITATION ~
<日本語>
時々耳鳴りがします。この作品を集中して描いていると、耳鳴りが静かになります。
私にとって瞑想のようなものです。(日本語で書かれています)同氏サイン。
同氏独自のマインドコントロール術だと思っています。すごい技を身に付けていますね。
プロフィール
・・・ジェームズ・F・ゴーダー、イギリス サウサンプトン出身、アーティスト。je-mi
<スキル>
- 教育:アーチ&デザイン学位(サウサンプトン・アート・カレッジ)。
- 教員免許:(アート)(ニューランド・パーク・カレッジ)。
- 教育学士号:レディング大学。
<職暦(日本)>
民間企業
- 1981~85:出版デザイン、マップメーカー。
国連地域開発、名古屋
- 1981~1996:編集補佐(国連地域開発センター)。
- 1996~2008:編集・出版主任(国連地域開発センター)。
- 2008~以後:各地展覧会出展などっ芸術活動中。
その他、グループ展など
・・・彼から2023年、グループ展への案内状をいただきましたので紹介します。
- 展示会名:外国人芸術作品展2023。
- 開催場所:名古屋市中村区那古野町1-47-1。
- アクセス:桜通線・名古屋国際センター下車。
- 開催時間:AM10:00~PM6:00。
外国人芸術作品展(2023/10/31~11/5)
<ジェームズ・ゴーダーのブース>
テーブル面、全体
出版本
海辺のロケーション1(昼下がり)
右手前は海であり、小屋に流木が高く積み上げてあり、それらが小屋を覆っている。
海辺のロケーション2(夕暮れ時)
小屋の裏側から沈みゆく夕日を撮影する。積みあがった流木が影となって撮影されている。
カレンダー
ボード面、全体
古民家に魅せられた、彼独特の精密画がボードに並ぶ。
特徴ある展示物、2点
精神安定作品(彼は作品ではないといいます)。強いて言えば書いていると、耳鳴りが亡くなるそうです。
<ご参考>
時々耳鳴りがします。この作品を集中して描いていると、耳鳴りが静かになります。
日本在住の外国人アーティスト
デービット・ストーンズ
日本の四季をモチーフに制作活動をする木版画家。
日本の風景・四季に魅せられ、自ら山麓の古民家に移り住む、日本大好き人間です。
フランソワーズ・マリ
従来の日本の伝統木版画に、新しい木版画の表現方法にトライする、武蔵野芸大卒のフランス人木版画家です。
バーバラ・キャスターライン
自然んと花を愛する、優しいく温かいタッチの絵が特徴です。長年、水彩協会会員として活躍中です。
水彩画・ペン画、ジェームズ・F・ゴーダー、個展のまとめ
・・・ジェームズ・F・ゴーダー氏は、来日以来、日本に点在する古民家の佇まいに心を惹かれています。
しかし日々、立替え・開発あるいは朽ちてゆく古民家に憂いを感じています。
外国人の彼から、「古民家は美しい、壊すのはもったいない」と聞くと複雑な気持ちになります。
古民家をこよなく愛する彼の気持ちをシェアできたらと思い記事にしました。
「日本在住の外国人アーティストは、共通する日本の良さを述べています・・・。
「日本の歴史・文化・自然・風景・四季折々の植物・食事」など、
日本は、世界に類のない盛りだくさんの魅力を持った国であるという事です。
改めて日本人に生まれて感謝!。
最後まで読んでいただきありがとうございました。