・・・版画界で大活躍中の先輩N氏から森克徳陶芸展及び陶芸小品展の情報を頂きました。二つの展示会を紹介します。
陶芸小品展のリ・ライフ ギャラリーにて、鈴木幹二先生の貴重な遺品(版木)に出合いました。
後述、その他に記載しました。ご参照いただければ幸いです。
森 克徳:陶芸展
大府市歴史民俗資料館
- 展示期間:2024/7/20~9/29
- 所在:大府市桃山町5-180-1
- アクセス:JR大府、徒歩7分(下記参照ください)
- 開催時間:AM9:00~PM6:00
- 休館日:月曜日。
アクセス
作品紹介
・・・大府市民族歴史資料館に入ると、展示場の入り口を飾る巨大な作品「銀の連想」が出迎えます。
銀の連想(朝日陶芸展グランプリ)
流象(日展特選)
いぶし陶板(その1)
いぶし陶板(その2)
静遂の調(日展初入選)
彩釉・曲の器(日展)
包流(朝日陶芸展)
彩釉陶板(その1)
彩釉陶板(その2)
彩釉陶板(その3)
森 克徳:陶芸小品展
リ・ライフ ギャラリー
・・・大府市歴史民俗資料館で森克徳氏の陶芸展の時期に、リ・ライフ ギャラリーにて同氏の小品展が開催されています。
- 展示期間:2024/7/21~8/10
- 所 在:大府市桃山町5-200,ザ・リレーションビル1F
- アクセス:JR大府、徒歩6分
- 開催時間:PM1:00~PM5:00。
作品紹介
・・・ザ・リレーションビル1Fの展示作品状況及び陶芸小品を紹介します。
ギャラリー左壁面
ギャラリー右壁面
彩釉陶板(その1)
彩釉陶器(その2)
彩釉花器
カップ&ソーサ
青釉小皿
タンブラー
彩釉鉢
砂紋花器
森 克徳氏の作陶活動
・・・森氏は三州瓦の生産地である高浜市において、長年作陶活動をつづけられております。
主に国内の陶芸展に出品し、数多くの受賞歴をお持ちの陶芸家です。
陶芸歴
- 昭和30年(1955)年 高浜市に生まれる
- 昭和54年(1979)年 武蔵野美術大学 彫刻科卒業・優秀賞、国立工業技術院名古屋工業高校技術試験所にて研修
- 昭和58年(1983)年 日本新工芸展 入選(以後出品)
- 昭和60年(1985)年 日展 入選(以後出品)
- 昭和63年(1988)年 朝日陶芸展 特別賞 受賞
- 平成 4年 (1992) 年 高浜市 モニュメント「和合の搭」制作
- 平成 7年 (1995) 年 日本福祉大学高浜専門学校 非常勤講師(~平成19年)
- 平成 8年 (1996) 年 日本新工芸展 日本新工芸会員賞 受賞(以後3回)
- 平成 9年 (1997) 年 朝日陶芸展 秀作賞受賞
- 平成13年 (2001) 年 日展 中日賞受賞
- 平成15年 (2003) 年 中京女子大学(現:至学館大学)非常勤講師(~平成18年)
- 平成20年 (2008) 年 朝日陶芸展 グランプリ受賞
- 平成21年 (2009) 年 日本陶芸展 準大賞受賞
- 平成27年 (2016) 年 日展 特選受賞(令和元年)
- 令和元年 (2019) 年 高浜市やきものの里かわら美術館特別展 森 克徳展開催 熱田神宮「気界」奉納
- 令和 5年 (2023) 年 日本新工芸展 京都府知事賞受賞。
その他
鈴木幹二先生の遺品(版木=教材)
・・・木版画の指導・普及に於いて、鈴木幹二先生は、当地区で多大な功績を残された先生のお一人です。
リ・ライフ ギャラリーで、鈴木先生の遺品(版木)を披露されました。教材として最適だと思います。
同ギャラリーの主宰N氏は、鈴木先生の愛弟子であったことから同氏の版木を譲り受け大切に保管中。
お陰様で、貴重な版木に会えました(N氏に感謝!)。今後も同版木が教材となれば幸です。
各種彫刻刀と表現の違い
例1、直線の彫り
各種の彫刻刀の種類ごとに特徴を表わすべく、みごとな直線の彫りを施しています。
上記の彫りに基づき和紙に摺り、彫刻刀ごとの各線の特徴を表わす線が美しい。
版木・和紙共、上部に版木を側面から見た場合の輪切りにした形状が表現されています。
真ん中付近に、難しい板ぼかしが表現してありますのでご覧ください。
例2、家紋の彫り
一般の形状を彫刻刀で版木を彫る場合、彫刻刀と版木の角度がいかに影響するかの教材です。
彫刻刀と版木の角度によって、和紙に摺った場合の表現の違いを家紋のデザインで表現しています。
4つの家紋の版木の傍らに、それぞれの版木と彫刻刀の角度の断面が記してある見事な教材です。
上記和紙には、版木を反転した家紋のデザインが表示されます。
ご参考:鈴木幹二先生の企画展は下記を参照ください。
森 克徳:陶芸展・陶芸小品展のまとめ
・・・森 克徳:陶芸展及び陶芸小品展が開催されました。
同氏の古希を記念して、初期から近年までの陶芸作品の展示会でした。
展示室で森氏の作品を拝観し、その変遷や同氏が作り出す世界観を満喫しました。
特に木版画を手掛ける私は彩釉陶板の作品群に興味を持ち、色彩。校正など創造力を刺激されました。
陶芸展を企画・実行された大府市歴史民俗資料館及びリ・ライフ ギャラリー様に感謝申し上げます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。