アート

増田和臣 追悼展:作品紹介、その他、ギャラリーACS

 

・・・「増田和臣 追悼展」がギャラリーACSさんで開催されましたので紹介します。

作家活動は美大生時代から、在職中(教員)も続けられていました。

さらに退職後の余生を、本来好きであった絵画の世界に注力され、存分に発揮された画家の追悼展です。

 

増田和臣 追悼展

ギャラリーACS

技法、Oil Painting on canvas。

  • 展示会期:2024年8月17日~8月24日
  • 所在:名古屋市中区-1-13-4御園大林ビル1F、TEL/FAX052-232-0828
  • アクセス:地下鉄・伏見⑤番出口、徒歩5分
  • 休館日他:19日(月)、18日(日)はオープン
  • 開催時間: AM11:00~PM6:00(最終日PM5:00)。

 

作品紹介

・・・特に展示作品を意識して活動された作家さんでなく、題名(無題含む)や制作年等不明な作品が含まれます。

代って、ギャラリーACSさんとご遺族の作成された目録に従い編集しました。

作品、N0.1~8

・・・学生時代の作品(教員になる前の作品)。

作品:No1、「72 夏」

 

作品:No5

 

作品:No6、「スペース86 作品E」

 

作品:No7

 

作品:No8

モデリングペーストなど使用し平面な画面に凹凸を付けるなど試行された努力の跡が見えます。

 

作品N0.9~14

作品:No9

 

作品:No10

作品に近づき目を凝らしますと、箔等様々なコラージュが画面に施され驚きます。

 

作品:No12、「Work 08-11」

 

作品:No13

 

作品:No14、「スペース’ 91-5」

 

作品:No15~17

作品No15~17は、タペストリー風キャンパス?とでも言いましょうか、大作です。

まず天井から飾られた作品No17に圧倒されます。展示作業のご苦労を想像します。

作品No17の背後、ギャラリーの正面の壁を天井から床まで、作品No15・16が飾ります。

 

作品:No15、「それは誰か」

 

作品:No16

作品はタペストリーの様に長く、床まで届きます。

 

作品:17

作品No17は、ギャラリーの中央に天井からつるされ、圧倒的存在です。

 

作品:18~38の全体状況

作品:No18

 

作品:No19~27

 

作品No23

 

作品No24

 

小作品:No27、「夜の黒で絵が描けたら」

 

小作品:No33/28

 

小作品:No34/29

 

小作品:No35/30

 

小作品:No36/31

 

作品:No39~41

作品:No40、「Y氏像 2022」

 

作品:41

遺族の方、推しの作品。作家さんの特徴ある雰囲気を発揮した作品。当ブログの「アイキャッチ画像」です。

 

作品:N042~46

作品:No42

本追悼展及び新聞記事に記載の作品です。無題となっております。

静寂を表現する強い青の画面に黒の影?その上にしぶきと光を思わせる金の輝きが印象的です。

青い色の静寂に取り囲まれたその中で、抵抗するような黒い葛藤。白いしぶきと作品下部の金の光は希望を感じます。

 

作品:No43

 

作品:No46

 

作品:N047~59

作品:No47

遠近の家並みは、ピンクを基盤に表現し空には青系。そして屋根の一部に濃い青を用いた作品。

背景の青空と同系色を濃くした青系が、家々の屋根に絶妙なバランスで巧みに配色されています。

併せて、遠近感も表現しており効果的。スバラシイ作品に出会うのも、個展収録の醍醐味です。

 

作品:No50

 

作品:No51、*「Y氏」

Y氏とはどなたでしょうか?遺族の方も不明のままです。どなたかご存じでしたらお知らせください。

*作品No40の題名は何故か「Y氏像 2022」?謎です。

作品:No51について、早速SNSでコメントを頂きました。

アルベルト・ジャコメッティの彫刻作品と矢内原伊作氏を連想する旨のコメントでした。

*ご丁寧なコメントをいただき有り難うございました。

下記写真:「ヤナイハラ」1960~61作、国立国際美術館収蔵(撮影:福永一)。

<ご参考>

20世紀最大の彫刻家であるジャコメッティの研究において、

哲学者・矢内原伊作(1918-1989)の存在はとても大きなものです。

矢内原は1956年から1961年の間に繰り返し渡仏し、そのモデルを務めました。

しかし、矢内原をモデルとしたブロンズ彫刻のうち完成に至ったのは二作品のみで、

すべての鋳造を合わせても七体しか現存が確認されていません。

そのうちの一つが2018年に国立国際美術館のコレクションに加わり、日本では初の収蔵となります。

当館では油彩による《男》(1956)を2013年に所蔵しており、

「見えるものを見えるとおりに」表現するべく、ジャコメッティが人生を賭して、

取り組み続けた絵画と彫刻の両方を観ることができます。(特集展示 ジャコメッティ:2019/5/25– 8/4、より)。

スケッチブック

 

 

その他

・・・その他として新聞記事及び作者を偲んで(ACSのLa Vista)を記載します。

新聞記事

・・・新聞記事*展覧会*に掲載されましたので記事を紹介します。

写真:中日新聞、展覧会より。

 

「増田和臣追悼展」ーOil Paintingー

17日(土)~24日(土)、前11~後6,名古屋市中区栄1、みその大林ビル1階、ギャラ理ーA・C・S。

今年3月に亡くなった一宮市の洋画家増田さんの追悼展。自画像や裸婦、抽象画=写真=などの約50点を展示。

19日(月)休み。最終日は後5まで。問い合わせA・C・Sー052(232)0828(中日新聞、展覧会より)。

作家活動

  • 一宮美術作家協会に所属

作者を偲んで

・・・作者を偲んで、ご遺族(長女の増田舞子氏=日本画家)からの追悼文を紹介します。

写真:ACSのLa Vista101(増田和臣追悼展より)。

父のアトリエにはたくさんの作品とともに習作、画材やモチーフ、材料など、

多くの試行錯誤のあとが残っていました。

毎年1~2回のグループ展への参加以外に、個展は長い間していなかったと思います。

(少なくとも私の記憶にある数十年前から、教員の退職後も)。

他者の目にとらわれず自身のイメージを形にすることは父の教えでした。

でも私は、人々の目の中で生き生きとすることもあると思うのです。

展覧会の場をくださりありがとうございます。(ギャラリーACSのLa Vista 101号から)。

<ご参考:ギャラリーACSのLa Vista 101号>

ギャラリーACS、La Vista 101号、その他

 

 

ギャラリーACS

アクセス

  • 所在:ギャラリーACS、名古屋市中区栄一丁目13-4御園大林ビル1F
  • TEL&FAX:052-232-0828
  • アクセス地下鉄「伏見」駅⑤番出口、徒歩5分

*現在、地下鉄伏見⑤番出口は工事中であります。⑧番出口か科学館方面の出口をご利用ください。

今季展示予定(7月~9月)

・・・La Vista101号の記事から今季(7~9月)の展示予定を紹介します。

  • 7/06土~7/20土:杉尾信子展-油彩&モノプリント+ドローイング
  • 8/17土~8/24土:増田和臣 追悼展-Oil Painting on canvas
  • 9/07土~9/21土:大下百華展-フレスコ画-

 

増田和臣 追悼展のまとめ

・・・美大生時代、在職中から続けられた作家活動をさらに第二の人生も絵画の世界で、存分に発揮された作家さんでした。

絵画を愛し自らの職業を全うされ、余生を絵画活動に尽力された作家さん及びご遺族の思いを込めた追悼展でした。

今回幸運にも、「増田和臣氏の追悼展」をご遺族(奥様とお嬢様)とお話ししながらブログを投稿するに至りました。

絵画活動をサポートなさった遺族の方々の作家さんに対する敬意とご家族の愛情を感じる心温まる収録でした。

ギャラリーACSさんを通じて新な作家の方々と、より一層の情報交換など広がったように感じました。

最後までご覧いただき有り難うございました。