・・・木版画・銅版画で活躍中の圡屋敦資氏の「圡屋敦資展”森の記憶”-木版画・銅版画ー」が、開催されています。
また、初めて訪れた展示会場「Gallery WAN」と合わせ、紹介します。
圡屋敦資展”森の記憶”-木版画・銅版画ー
・・・「圡屋敦資展”森の記憶”-木版画・銅版画ー」の案内状。
<案内状の作品>
「雨の記憶 22-2」銅板・木版(凹凸版)落ち葉の紙に雁皮刷り。90×225㎝。
<展示会概要>
- 開催場所:Gallery WAN、あま市七宝町沖ノ島北屋敷1。TEL090-8268-3460.
- 開催期間:2023/11/1~11/12。
- アクセス:名鉄・七宝駅下車、南へ徒歩7分。
- 開催時間:AM10:00~PM6:00。
展示作品紹介
・・・古民家の庭石を渡り、蔵を改装した「Garellry WAN」の引き戸から入ります。
1F展示場
・・・古民家の蔵を改装した画廊。そこは、太い柱に支えられ、白い壁に囲まれた心地良い空間でした。
入り口左壁と1F全容
1Fの写真の左奥は受付テーブル、その奥は入り口です。
左壁側の作品
入り口(写真左)の引き戸から入ります。
正面の大作は、「雨の記憶 22-2」
画廊正面に圧倒的存在感。案内状に掲載の大作「雨の記憶 22-2」90×225㎝。
正面左と正面壁の作品
正面右コーナーの作品
写真右側は、壁に沿って設置した改装後の階段(改装前の階段は蔵の中央に位置)。
右壁の作品
写真右下は、受付テーブル。左へ向かうと2Fへ続く階段です。
写真:左の作品です。
1Fから2Fへ、階段付近
<ご参考>1Fから2Fへ上がる時は、靴を脱いで上がります(10年前訪れた「日本民芸館」を思い出しました)。
階段上り口と1Fの壁(1)
階段上り口と2F右側の壁(1)
2F展示場
・・・2Fへ上がると、先ず正面作品が目に入りました。写真左は、吹き抜け。
2F、正面と左壁面の作品
2F、左半分。
2Fに上がると吹き抜けに、和紙の照明が趣を感じます。
2F、正面右側の作品展示
2F、左側壁面の作品
写真:右から2番目、正四角形の作品。
正面と右側壁面の作品(1)
右側壁面の作品(2)
2F、裏正面作品
開期中演奏会
・・・5日には作品に合わせて、クラリネット奏者菊次翼さんとハープ奏者大野世理さんが演奏会を開きました。
午前11時、午後2時からの2回。入場無料(中日新聞)。
新聞記事
・・・中日新聞(尾張版)に掲載されましたので、ご紹介します。
見出し
<落ち葉で表す生命力、あまで版画家圡屋さん展示>
あま市七宝町の「ギャラリーワン」で1日、名古屋市緑区の版画家圡屋敦資さん(61)の作品展が始まった。12日まで。
圡屋さんは、カラマツでつくった紙に、銅板や木版で自然の様子を表現した和紙などを貼る表現方法を手掛ける。
今回は44点を出品しており、築115年の蔵を改造したギャラリーには、カラマツの落ち葉で縁取りされた作品が並ぶ。
「雨の記憶」と題した横幅2メートルを超える対策は、黒い画面と和紙の画面が交互に重なり、
豪雨の濁流の中でも生き生きと成長する植物を表現した。
圡屋さんは、「雨は恵みをもたらすと同時に災害も引き起こす。
伊勢湾台風で大きな被害を受けた地域でもあり、作品をぜひ見て欲しい」と話す。
5日には作品に合わせて、クラリネット奏者菊次翼さんとハープ奏者大野世理さんが演奏会を開く。
午前11時、午後2時からの2回。入場無料(中日新聞)。
圡屋敦資、画歴等
- 個展、ギャラリーワン・ギャラーACS他20回。
- 2003年 ソウル国際版画ビエンナーレ「買い上げ賞」受賞。
- 2007年 Lessedra World Art Print Annual「特別賞」(ブルガリア)。
- 2009年 飛騨高山現代木版画ビエンナーレ「奨励賞」受賞。
- 2013年 CWAJ現代版画展(東京アメリカン倶楽部)。
- 2015年 第4回バンコク”Print and Drouing”トリエンナーレ”。
- 太田元弘・圡屋敦資二人展ー樹間の記憶(ギャラリーACS)。
Gallery WAN
Gallery WAN
・・・ギャラリーは明治時代に建てられた蔵を改装したものです。
この空間で圡屋作品がどのような見え方をするのか、
また、演奏会ではどの様にその世界が広がるのか、とても楽しみです。
作品は2014年から2022年までの作家自選作品となります(画廊主 拝)。
<ご参考:Gallery WAN>
https://gaiiery-wan.com/
アクセス
・・・ギャラリー迄のアクセスとして、電車と徒歩を選択しましたので、この記事が参考になれば幸です。
車
- 名二環内回り、甚目寺南IC出口3分。
- 名二環外回り、大治北IC出口3分。
電車・徒歩
<電車>
- 名鉄津島線で七宝駅下車。七宝駅の普通電車は本数が少ないので、
- 名古屋駅からは、急行など利用し須ケ口で乗り換えが得策です。
- 注意:普通電車で列車が短いので、プラットホームの後方から発車します。乗車口を確認してくだい(失敗談)。
<徒歩>
- 名古屋から:七宝駅プラットホームに下車後、踏切を渡り反対側にある七宝駅の改札を出ます。
- 七宝駅から:狭い道路を北側に行くと道路があり、西に向かって歩きます。
- 少し行くと信号機のある広い道路に出ます。その交差点の南北に遠山紡績の敷地があり、そこを目安に南に歩きます。
- やがて広い道路の右手にコンビニ・セブンイレブンを見ながら進むと、左側植え込みに←WANの看板が見えます。
- 看板を左に進むと、WANの入り口です。古民家の屋敷の門をくぐり、庭石を渡るとギャラリーに到着です。
電車・徒歩のアクセスにお役に立てば幸いです。
<感想>
古民家の蔵を改装した空間は、太い柱に支えられた白い壁に囲まれ、心地良い空間でした。
近隣情報
<お松の方>
加賀百万石の礎を築いた前田利家の正室・お松の方は、七宝町沖ノ島が生誕の地。
<瑞円寺>
あま市七宝町の瑞円寺(ずいえんじ)は、加賀百万石の礎を築いた前田利家の正室・おまつ生誕地と、
中日ドラゴンズ、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスで監督を務めた、星野仙一監督の墓が残る寺です。
有名な戦国女性生誕地と現在の有名人最後の地が同じ、あま市七宝町の瑞円寺とは、不思議な感じがしますよね(ネット情報)。
その他
沢村早紀・圡屋朱織 二人展
・・・Gallery WANの受付テーブルに置かれた「沢村早紀・圡屋朱織 二人展」の案内状・展示作品を紹介します。
案内状
「沢村早紀・圡屋朱織 二人展」の案内状を紹介します。
- 展示場所:ギャラリー六弦とコットン。
- 所 在:名古屋市緑区有松3003-1。
- 展示期間:2023/11/19~11/26、水曜日休館。
- 展示時間:AM11:00~PM5:00(最終日PM4:00)。
- アクセス:名鉄有松駅より徒歩5分。
<ご参照>
*沢村早紀さん、圡屋朱織さん(圡屋敦資氏のお嬢様)二人展です。若い方の油彩画を拝見するのが楽しみです。
*11月19日、「六弦とコットンぎゃらりー」で開催された二人展を拝観しましたので作品を紹介します。。
沢村早紀さん、展示作品:8点
(左)太陽・月・地球(日食)、(中上)月・地球・太陽(月食)、(右)夜明け
約束
(左)ヨル、(中下)家族写真、(右上)安寧
ある日
圡屋朱織さん、展示作品:6点
(左上):よくみる風景Ⅲ、(右下〉:よくみる風景Ⅱ
(左):よくみる風景、(右):よくみる風景Ⅴ
こうも私を駆り立てるものはなにか
よく見る風景Ⅳ
*ギャラリー「六弦とコットン」
喫茶店とギャラリーを併用した落ち着いた街並みの中にある佇まいでした。
*コメント*
「絵が好きで絵を描きたい」気持ちが伝わってきました。若い二人のパワーに刺激されました。
油絵専攻のお二人とモデリングペースト・メデューム・アクリルに関するお話など、楽しく拝観させていただきました。
昨今思うことですが、若い人々の活躍に限らず、我々の芸術活動が安心して出来る環境の安寧を祈ります。
圡屋敦資展”森の記憶”のまとめ
・・・圡屋敦資展”森の記憶”の案内状をいただいた時、初めてのギャラリーWANの開催とのことで興味を持ちました。
古民家の蔵を改装した空間は、太い柱に支えられた白い壁、吹き抜け。採光は十分でした。
圡屋氏の落ち着いた色調と白い壁のコントラスト、蔵を支える太い柱の垂直なフォルム。
その中で、四角形かあるいは長方形を基本とした圡屋氏の作品は、形状・色調共、
古民家の蔵を改造したこのギャラリーとの相性はとても心地よく、爽快感さえ覚えました。
圡屋氏の今後の益々のご活躍をお祈りします。また近々*お嬢様の展示会*も楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
*沢村早紀・圡屋朱織 二人展*
<ご参照>11月19日に観賞、項目「その他」に掲載しました。