アート

ギャラリーACS、La Vista 101号、その他

 

・・・ギャラリーACSさん発刊している季刊誌La Vista101を紹介します。

ギャラリーACS

アクセス

  • 所在:ギャラリーACS、名古屋市中区栄一丁目13-4御園大林ビル1F
  • TEL&FAX:052-232-0828
  • アクセス地下鉄「伏見」駅⑤番出口、徒歩5分

 

ラピスタ(La Vista)101号

・・・La Vista101号の記事から今季(7~9月)の展示予定を紹介します。

今季展示予定(7月~9月)

  • 7/06土~7/20土:杉尾信子展-油彩&モノプリント+ドローイング
  • 8/17土~8/24土:増田和臣 追悼nn 展-OiL Painting on canvas
  • 9/07土~9/21土:大下百華展-フレスコ画-

 

7/06~7/20土:杉尾信子展

・・・技法、油彩&モノプリント+ドローイング。

日々が過ぎてゆく中で明確の分かることは

私は、筆などを持って何か描くというか、記すと

いうか、刻むということが好きだという事です。

完成ばかりを追い求めず、自分が試してみたいなと

思ったことに挑戦しながら残りの時間で、自分が

できる最大限のことができればと思います。

 

8/17土~8/24土:増田和臣 追悼展

・・・技法、Oil Painting on canvas。会期中18日(日)はオープン、19日(月)のみ休。

父のアトリエにはたくさんの作品ととも習作、画材やモチーフ、材料など、

多くの試行錯誤のあとが残っていました。

毎年1~2回のグループ展への参加以外に、個展は長い間していなかったと思います。

(少なくとも私の記憶にある数十年前から、教員の退職後も)。

他者の目にとらわれず自身のイメージを形にすることは父の教えでした。

でも私は、人々の目の中で生き生きとすることもあると思うのです。

展覧会の場をくださりありがとうございます。

 

9/07土~9/21土:大下百華展-フレスコ画-

・・・フレスコ画は以前から大下さんが好んで手掛けておいでの技法です。

「フレスコ(fresco)」という言葉は英語の(fresh)に当たるイタリア語で、

「新鮮な」とか「爽やかな」と言う意味があります。

「フレスコ」とは、「消石灰が空気中で結晶硬化する現象、つまり石灰の炭酸塩化とともにつくられる絵画」または、

「消石灰を下地として描かれる絵画」を言います。

石灰は、古くから世界の各地で使われていて、石灰を下地とする壁画も古代からずっと作られてきました。

「フレスコ」は、人間の「創造」という原始的営みを受け止めた「絵画の原点」というべきものです。

(「フレスコ画への招待」大野彩著より抜粋)。

 

今回、大下百華さんの体調が優れず新作の発表がかないません。

つきましては従来から手掛けておいででした「フレスコ画」を展覧させていただくことになりました。

どうぞ大下さんらしい表現をフレスコ画でご堪能ください。お待ち申し上げます。

大下さんの一日も早い復帰を皆様と共に心から願っています。(A・C・S佐藤文子より)。

 

展覧会寸評

吉田佳代子展 リトグラフ他 (会期5.13~5.27)

<作品1・2、技法:リトグラフ・銅板・コラージュ>
作品1

 

作品1は、白とベージュを基調としてその大小の長方形を組み合わせたマチエールの作品です。

作品下部にグレーの濃淡と黄・赤を配置し、白い画面に変化と動きを持たせて見る者を飽きさせない。

 

作品2

作品2は、黒と青を中心とした基調。作品下部に明るい青を配置、

作品の四方に小さく赤系を配置している。暗い中にも画面の中に変化と動きを演出している。

<作品3・4・5技法:リトグラフ>
作品3
作品4 
作品5 

テキスタイル柄を彷彿させるカラフルな作品が目を引きます。

リトグラフの技術を駆使し、幾何学模様を組み合わせた中に紙の白を巧妙に取り入れている。

そのことが、作品に深み和感じさせ、時を忘れて見入ってしまいます。

更に、見ている者にワクワク感と制作意欲をわかせる魅力満載の作品群です。

私も大いに制作意欲を刺激された一人です。

<作品6 技法:リトグラフ・金箔>

布(織物)を再現したような見事な作品ですね。

繊維の一本一本が表され、本物の布の様です。

興味深くその製作過程をヒヤリングしました。

作品作りは、タテとヨコに描画・製版したアルミ板を用意します。

染料は、シアン・イエロー・マゼンダの三原色で、プレス機にかけると全体に青みが強く出ます。

作品の下部中央に金箔の幾何学模様を効果的に配置し、作品に安定感を与えます。

布(織物)を再現したような見事な作品です。

簡単ではないことが想像できますが、木版画を手掛ける私もラワン材で本格的に挑戦したくなりました。(寸評 藤崎増男)

上記作品の金箔部分

 

その他

ラピスタ(La Vista)100号

・・・ギャラリーACSのLa Vistaは、99年6月から季刊発行を重ねて今号100号を迎えました(ACS La Vistaより)。

*ご参考*

ギャラリーACSのLa Vista 100号の詳細は、下記ギャラリーACSをご参照いただければ幸いです。

吉田佳代子展:作品紹介、その他、ギャラリーACS

ギャラリーACS、La Vista 101号のまとめ

・・・吉田佳代子展で同氏の素晴らしい作品に出合い、大いに今後の創作活動に刺激とパワーを頂きました。

吉田氏の個展開催のご案内を頂いたK氏とは、絵画活動に加え、水泳競技の経験者としても親しみを感じています。

展覧会後、作家の吉田氏とACSオーナー様から、展覧会寸評を依頼されました。

これも縁と経験だと思い、作品から受けた感想を思いのままに記し原稿を提出しました。

最後になりましたが、原稿の加除訂正に手を煩わせながら何とか完成に至りました事、

及び寸評の寄稿は貴重な経験となりました。改めて関係された皆様に感謝申し上げます。

最後までご覧いただき有り難うございました。